現在、足立区の竹の塚において、「チャイナタウン化」が急速に進んでいることが話題になっています
もともと竹の塚は、「リトルマニラ」と呼ばれ、フィリピン人が多く在籍していた街でした。
しかし現在、街の様々な飲食店で多く見られるのは、中国語で書かれ、日本語はどこにも書かれていない看板や、中国系の美容院やスーパーマーケットです。
また、竹の塚のみならず、足立区全体で暮らしている中国人は、10年前と比べて、約2倍の1万6700人に増加しています。
では、なぜ竹の塚に多くの中国人が移り住むようになったのか?
その背景について解説していきます。
① 家賃が低い
1つ目は、
家賃が低いことが挙げられます。
不動産情報サイト「アットホーム」の調べによりますと、
竹の塚の1Rの平均家賃は5.45万円、1Kは5.89万円となっています。
この竹の塚の家賃はどのくらい安いのかといいますと、
東京都心である千代田区の1Rの平均家賃は11.43万円、1Kは11.45万円からわかるように、
東京都心の約1/2以下の家賃で住める安さとなっています。
両者を比較すると、平均家賃に2倍以上の差があることがわかります。
またリーズナブルに住める「団地」の数が多いことも人気の理由の1つになっています。
こうした家賃の低さや手頃価格の団地の存在が魅力的に写り、中国人が多く移り住むようになったと考えられています。
② 埼玉の工場までの通勤アクセスが良い
2つ目は、
埼玉の工場までの通勤アクセスが良い点が挙げられます。
埼玉県は全国でも有数の「工業地帯」として、有名企業や大手企業の工場が多く置かれています。
その中でも、川口市、草加市、岩槻市、戸田市、蓮田市などは特に工場が多い地域になります。
また、そういった工場では、多くのフィリピン人や中国人が働いています。
そして、竹の塚は、そんな草加市とすぐそばの位置関係にあります。
竹ノ塚駅から草加駅までは、東武スカイツリーライン線で2駅、たった5分の近さです。
また、工場だけでなく、竹ノ塚駅から上野まで20分、東京駅までも30分程度という「中心地までのアクセスの良さ」も兼ね備えています。
こうした背景が2つ目に挙げられます。
③ 中国人同士での勧誘や紹介が活発になったため
最後3つ目は、
中国人同士での勧誘や紹介が活発になったことを挙げます。
竹の塚で中華料理屋を営む、オーナの弘盛焼烤さんは、
「竹ノ塚に中国人が多いのはやっぱり家賃が安いことがあると思います。また最初に住むようになった中国東北の人が知人や友人の東北出身の人を連れてくることも多いです」
https://36kr.jp/230769/
と話すほか、竹の塚に住むある中国人の方は、
「同僚の紹介で引っ越してきた。みんなもここに住んでいるよ」
足立区が“チャイナタウン化” 10年で中国人倍増「物価安い」 中国の景気低迷も背景か(FNNプライムオンライン(フジテレビ系)) – Yahoo!ニュース
と話すように、
中国人同士でコミュニティを形成し、そこでの紹介で竹の塚にやってくるケースが多いようです。
こうしたコミュニティからの紹介の増加が、3つ目の背景として挙げられます。
まとめ
竹の塚に中国人が増加した背景には、
- 都心部の約1/2以下で住める、家賃の低さ
- 埼玉県の工場までのアクセスが良い
- 中国人同士での勧誘や紹介の増加
上記の3つが明らかになりました。
今回はここまでで以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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