ここ11年間で地区優勝10回、昨季は、シーズン100勝を3年連続で達成させたMLB屈指の名門球団ロサンゼルス・ドジャース。
そして今年度から、新たに大谷翔平選手、山本由伸選手を筆頭に新たな新戦力が加入しました。
そんな、日本のみならず、MLB全体で注目を集めているドジャースの注目選手についてまとめてみました。
2024年ドジャース注目選手 (投手編)
<予想先発ローテーション> ※(黒字) 注目選手 (赤字) 新加入選手
- T・グラスノー (30) (2023年 10勝7敗 振162 防3.53)
- 山本由伸 (25) (2023年 16勝6敗 振169 防1.21) ※NPB
- B・ミラー (24) (2023年 11勝4敗 振119 防3.76)
- J・パクストン (35) (2023年 7勝5敗 振101 防4.50)
- E・シーラン (24) (2023年 4勝1敗 振64 防4.92) ※中継ぎ
<予想中継ぎ>
- J・ケリー (35) (2023年 31試 1勝5敗 S1 防4.50)
- K・ファーガソン (27) (2023年 68試 7勝4敗 S3 防3.43)
- A・ベシア (27) (2023年 56試 2勝5敗 S1 防4.35)
- B・トライネン (35) (登板なし)
- J.P.ファイアライゼン (31) (登板なし)
- R・ヤーブロー (32) (2023年 11試 4勝2敗 S2 防4.89)
- B・グラテロル (セットアッパー) (25) (2023年 68試 4勝2敗 S7 防1.20)
- E・フィリップス(クローザー) (29) (2023年 62試 2勝4敗 S24 防2.05)
<故障者リスト>
- クレイトン・カーショウ (36) (2023年 13勝5敗 振137 防2.46)
- ウォーカー・ビューラー (29) (2023年度登板なし)
- ダスティン・メイ (26) (2023年 4勝1敗 振34 防2.63)
- トニー・ゴンソリン (29) (2023年 8勝5敗 振82 防4.98)
T・グラスノー
2024年度より、5年総額1億3650万ドルの巨額の契約を結びレイズから加入した期待の右腕。
203センチ102キロの恵まれた体格を生かした、90マイル代後半の直球と高速スライダー、大きく曲がるカーブが持ち味。
しかし問題点は、ケガが多いことです。
MLB在籍8シーズンで100イニング以上投げたのは2度だけで、ケガなく14試合以上先発を続けられたことは1度もありません。
ですが、契約内容からもわかるように、持っている才能はMLBでも随一。
今年は、開幕投手を務めることが決まっており、球団から大きな期待が寄せられています。
また、抜群のスタイルと金髪ロングをなびかせた姿から、SNSでは、「王子様のようだ!」とハンサムでも有名になっています。
山本由伸
NPB時代は、3年連続投手4冠&MVP&沢村賞と前人未到の記録を打ち立て、「現役最強投手」として君臨した、言わずと知れた「日本のエース」山本由伸。
2023年度オフより、メジャーリーグへの挑戦を表明し、
歴代最高総額となる12年総額3億2500万ドル(約470億円)の超大型契約をロサンゼルス・ドジャースと結びました。
彼の特徴は、ストレート、フォーク、カーブ、カットボール、シュート、スライダーなどの全球種の完成度が一級品であること。
どのボールも勝負球となり、打者にとっては攻略が困難。
そんな彼は、まだ25歳と若い上に、故障も少ないことから、球団は「チームのエース」として大きな期待をかけています。
B・ミラー
マイナー時代から「次代のエース候補」の呼び声が高かった右の本格派右腕。
昨季は、メジャー1年目にしていきなり2ケタ勝利を上げるなど、呼び声通りの活躍を見せました。
196cm・99kgの体格から繰り出される、ストレートとシンカーはとみに最速100マイル超を誇ります。
そして、年齢も24歳と若く、1歳上の山本由伸との「次代ダブルエース」誕生が期待されています。
J・ケリー
大谷翔平に背番号17を譲った男として話題になった男、ケリー。
そんなケリーといえば、グランド内外で話題を呼び込むエンターテイナーな男である。
グランド内では、サイン盗み事件で話題になったアストロズに対し、報復死球&挑発を浴びせ、8試合の出場停止処分を食らう「お騒がせ」ぶりに始まり、
グランド外では、チームメイトの車に動物の糞をぶちまけるイタズラを仕掛けるなど、
投球以上にその行動に話題が絶えない選手です。
ですが、選手としても100マイル近いシンカーやカーブを軸に三振を奪いまくる投球をみせるなど、その実力は折り紙付きです。
B・グラテロル
昨季は68試合で防御率1.20と好投を続けた、ドジャースが誇るリリーフエース。
身長185cm、体重115kgのガッチリ体型のベネゼエラ出身の25歳。
特徴は、なんといっても常時100マイル超を誇るハードシンカー。
この球速ながら、打者の手元で50cm近くも動く魔球であり、そのゴロ率は66%という高水準を誇ります。
E・フィリップス
22年度より大ブレイクを果たし、昨季は24Sを記録したドジャースが誇るクローザー。
そんな彼は数年前までは、至って平凡なリリーフ右腕でした。
21年にはオリオールズを解雇された経験もありました。
ですが、ドジャースに入団するやいなや、彼の眠っていた才能が開花し始めます。
22年度は64試合に登板し、防御率は脅威の1.14を記録、
昨季からはクローザーを務め、24S、防御率2.04の好成績を記録しました。
そんなドジャース”魔改造工場”の最高傑作から今年も目が離せません。
2024年ドジャース注目選手 (野手編)
<予想スターティングメンバー> ※(黒字) 注目選手 (赤字) 新加入選手
- (SS) M・ベッツ (31) (2023年 率.307 本39 OPS.987 WAR8.3)
- (DH) 大谷翔平 (29) (2023年 率.304 本44 OPS.1.066 WAR6.0)
- (1B) F・フリーマン (34) (2023年 率.331 本29 OPS.977 WAR6.5)
- (C) W・スミス (29) (2023年 率.261 本19 OPS.797 WAR4.1)
- (3B) M・マンシー (33) (2023年 率.212 本36 OPS.808 WAR2.6)
- (RF) J・ヘイワード (34) (2023年 率.269 本15 OPS.813 WAR1.9)
- (LF) T・ヘルナンデス (31) (2023年 率.258 本26 OPS.740 WAR2.1)
- (CF) J・アウトマン (26) (2023年 率.248 本23 OPS.790 WAR3.3)
- (2B) G・ラックス (26) (昨季出場なし)
<控え>
- (C) O・バーンズ (34) (2023年 率.180 本2 OPS.498 WAR-1.1)
- (SS) ミゲル・ロハス (35) (2023年 率.236 本5 OPS.612 WAR1.3)
- (UT) C・テイラー (33) (2023年 率.237 本15 OPS.746 WAR1.4)
- (UT) E・ヘルナンデス (32) (2023年 率.237 本11 OPS.646 WAR-0.1)
- (3B) M・バルガス (24) (2023年 率.195 本7 OPS.672 WAR-0.1)
M・ベッツ
打って良し、走って良し、守って良しの「現役最強の5ツール・プレーヤー」。
身長175cmながらも、走攻守全てにおいてMLBトップクラスの成績を毎年残し続け、
MVP・首位打者1回、6度のゴールデングローブ賞・シルバースラッガー賞を獲得しています。
また、昨年は、12本の先頭打者ホームランと107打点を記録し、MLB1番打者史上最多記録を樹立しました。
また、野球以外のスポーツでもその身体能力の高さを発揮しています。
バスケでは軽々とダンクを決め、ボウリングはパーフェクトを2回達成するなどその腕前はプロ級と評されています。
大谷翔平
今年も、MLB全体で最も注目を集める「球界最高のスーパースター」。
23年オフには、北米4大プロスポーツリーグ史上最高額となる、10年総額7億ドル(約1015億)の超大型契約を結びドジャースに入団しました。
また、タイム誌による「世界で最も影響力のある100人」 に、「アイコン(象徴)」のカテゴリーで選出されるなど、その存在感はMLB界だけに収まらないほどの、ユニコーンぶりを発揮しています。
昨季は、自身2度目となる満票でのMVPを獲得し、今年も3度目の受賞に大きな期待が寄せられています。
F・フリーマン
毎年、打率.300、ホームラン25本以上を安定して残し、とにかく穴のない「球界屈指のエリートヒッター」。
昨季は、MLB1位の90長打を量産しつつ、リーグ3位の打率.331を記録しました。
また、通算2114安打、321本塁打、通算打率.301を記録するほか、
過去には、MVP1回、シルバースラッガー賞3回、オールスター7回の実績を誇っています。
W・スミス
キャッチャーながら、名門球団の4番も担う、球界屈指の攻撃型捕手。
過去3年間で平均して22本のホームランを放っている打撃力に加え、
サイ・ヤング賞3度獲得のチームの大エース、カーショウから「現役屈指の捕手」と称賛される高い守備力も持ち味です。
M・マンシー
18年以降の6年間でシーズン35本塁打以上を4度記録している、球界屈指の長距離砲。
通算打率こそ.227と低いが、その大率を補う長打力と、通算出塁率.351を誇る高い選球眼が持ち味です。
今でこそ、ここまでのスター選手ですが、ドジャースに加入する前の2017年、当時所属していたアスレチックスから解雇されたほどの無名選手でした。
そこから、ドジャースの”魔改造”によって、才能を開花させました。
T・ヘルナンデス
今季より、マリナーズから新たに加入するヘルナンデス。
コロナ禍の20年シーズンを除き、シーズン20本塁打以上を過去5シーズン連続で放つ、安定した高い打撃力が持ち味。
特に21年シーズンでは、自身初となるオールスターに選出され、32本塁打、116打点を記録しています。
昨年は、160試合に出場し、26の本塁打を記録する活躍を見せています。
J・アウトマン
昨季は、新人ながらも151試合に出場し、23本塁打を放つ活躍をみせ、新人王投票で3位に入った期待の若手。
走攻守に定評があり、
打撃では、高い長打力と選球眼を持ち、23本塁打、68四球を記録しています。一方で、球団史上ワースト記録の181三振を喫するなど、確実性に課題を残しています。
守備では、俊足を生かした広い守備範囲で、ヒット性のあたりを何度もアウトにし、ロバーツ監督を唸らせました。
また、端正な顔立ちの「イケメン外野手」としても話題を呼んでいます。
E・ヘルナンデス
内外野のあらゆるポジションを守れるユーティリティー性と、チームを盛り上げる陽気なキャラクターを兼ね備え、ファンから「キケ」の愛称で愛される、ドジャースの人気選手。
2015年から2020年までドジャースでプレーし、昨季シーズン途中よりドジャースに復帰しました。
ポストシーズンの経験も豊富で、チームの優勝に欠かせない選手の1人です。
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