今月7日、三菱電機株式会社は2024年度の採用計画を発表しました。
発表された全体の採用人数は、2100人。
その内訳は、25年4月入社の新卒者採用は、1100人、経験者採用は1000人となっています。
ここまでの大量採用に踏み切れたのには、ある3つの理由が大きく関係していました。
そこで今回は、その3つの理由について解説していきます!
1. 新たな採用制度の新設に伴い、応募者増加が期待できるため
今回の大量採用に至った理由の1つ目は、
ジョブマッチング型の新設により、入社前後のミスマッチの防ぎや入社意欲を高め、より幅広い経験や専門性を持つ人材を確保できることが期待できたためです。
2023年度当社は、2024年4月1日以降の新卒社員を対象に、採用内定後に適性や本人希望を踏まえて配属を調整する従来型の「オープンコース」に加え、新たな2つの採用制度の新設を発表しました。
それは、「職種確約コース」と「配属先指定リクルート制度PLUS」の新設です。
まず、1つ目の事務系職種を対象にした「職種確約コース」は、応募者のニーズや専門性に応じて、予め入社時の配属先職種を定める制度です。
この制度は、元々、入社前から特定のスキルを保持している技術系職種で採用されていた制度でした。
ですが、今年から新たに事務系職種にもこの制度が追加されることになりました。
その追加されたのには、2つの理由がありました。
- 配属職種の不確実性により、選考応募時点での離脱が生じたため
- 入社後の配属希望とのミスマッチが生じたため
こうした上記の課題を解決するために、技術系職種と同様、応募段階および選考段階でのジョブマッチングを実施する「職種確約コース」を新設しました。
続いて、2つ目の技術系職種を対象にした「配属先指定リクルート制度PLUS」は、従来の「配属先指定リクルート制度」をより強化した制度になります。
従来より技術系職種では、事務系とは異なり、選考段階において応募者の専門性と配属先のジョブマッチングを実施する「配属先指定リクルート制度」を適用していました。
しかし、応募者のレベルを問わず入社後の処遇条件(給与・賞与)が画一的であったことが、応募者の応募意欲を阻害する要因になっていた、という課題がありました。
そこで今回、この課題を解決すべく、以前よりも高い処遇条件を設定し、難易度の高い職務へ学生が応募・チャレンジできる「配属先指定リクルート制度PLUS」を新設するという対応策を図りました。
以上のことから、今回の大量採用には、上記の新たな2つの制度の新設が大きく影響していることが判明しました。
2. 即戦力人材を増やし、事業の強化を図るため
2つ目の理由として、
即戦力人材採用の強化により、人員の増加が見込まれることが挙げられます。
当社は、リファラル採用やカムバック採用を強化し、一定規模の経験者採用を継続的に実施する方針であることを公表しました。
これらの目的は、即戦力人材を増やし、各事業をより強化していくためであります。
また、特にカムバック採用に関しては、当社と退職者との継続的なつながりを構築する「Re-MELCO~アルムナイネットワーク~」を2023年度より新設し、就労期間の長短は問わず、求職者が自身のキャリア志向に合わせて選考区分を自由に選択できるような応募基準になりました。
そして、最後の3つ目↓
3. 環境整備により、多様・多才な人材がより集うことが期待できるため
3つ目の理由として、
新規入社者や居住地変更を伴う転任者などの経済的負担軽減に向けた各種支援の拡充など、働きやすい環境を強化したことによる、多様で多才な人材の獲得がより見込めるが挙げられます。
当社は、2022年度より社内異動制度の応募・適用条件の緩和や社内外のキャリアコンサルティング窓口を補充、また2023年4月より「キャリア開発」のコンセプトを策定し、各種教育施策を強化を図ることを発表するなど、働きやすい環境の強化を進めています。
そして、2024年度からは、就労観の多様化や家庭の充実などの観点から、新規入社者や居住地変更を伴う転任者、単身赴任者の住宅に関わる経済的負担軽減に向けた各種支援の拡充を予定しています。
これらの取り組みによって、より多くの多様で多才な人材の獲得が期待でき、今回の大量採用に繋がったと考えられております。
まとめ
今回の大量採用に至った3つの理由を下記にまとめました。
- 新たな2つの採用制度の新設により、応募者増加が期待できるため
- 即戦力人材を増やし、事業を強化するため
- 多様・多才な人材を多く獲得するため
今回はこれで以上になります。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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